『歴史人物になってみる日本史』を読んでみた|人物目線で学ぶ新しい歴史本

本紹介

■ 購入のきっかけ

日本史解説記事をブログで書いている管理人たぬきですが、教科書に載っている内容だけではなく、もっと深く日本史を扱っている本はないかと探していました。そんな時、Amazonで偶然見つけたのが本書です。

「歴史人物に実際になってみる」というシミュレーション(追体験)形式で、歴史上の人物がどんな人だったのか、どんな思考をしていたのかが分かるというコンセプトに惹かれ、まさに今の自分が求めている内容だと思い購入しました。

発行は平成30年ということで、現在は書店ではあまり見かけないかもしれませんね。

■ 読んだ感想

まずひとつ目は、とても読みやすいということ。一気に読もうと思えば1〜2日で読み終えられます。著者は小学校の教師の方で、授業で歴史人物の状況を説明し、生徒に「自分が同じ立場ならどうするか?」という問いかけをしていく形式です。

例えば「豊臣秀吉の刀狩令に賛成ですか?反対ですか?」という問いかけ。私は「あぁ刀狩令ね、参考書で勉強したよ」と軽い気持ちで読み始めたのですが、実際の刀狩令は“兵農分離政策の一環として制度化しただけ”で、実際には武器の徹底没収はあまり行われなかったそうです。

農民には自衛や狩猟のための武器が必要だったため、完全な没収は現実的ではなかったとのこと。こんな話、小学校で習ったかな……? まぁ、何年も前の記憶ですが(笑)

印象に残っているもう一つは、高杉晋作が清へ渡航した際のエピソードです。私は高杉晋作について、「銀魂の高杉(いや晋助やないか〜い)」くらいの知識しかなかったのですが(笑)

高杉は清が事実上イギリスの植民地化している様子を目の当たりにし、ショックを受けると同時に「日本はこのままではいけない」と決意したのだそうです。

参考書では「上海が植民地化しているのを見て民族主義的思想を強めた」と簡単に書いてありますが、本書ではより具体的で、

  • 港に停泊する西洋の大きな船に驚く
  • 清の人々が橋を渡るためにイギリス人にお金を払っている様子に驚く
  • 最新の砲台を見て衝撃を受ける

など、実際に高杉が何に驚き、何を感じたのかが具体的に描かれています。

また、授業での実際の子供たちの感想も掲載されており、多少の誘導はあったかもしれませんが、「自分とは違う視点」を知るのも面白かったです。

他にもたくさんの歴史人物のエピソードが紹介されており、読みごたえもあります。気になった方はぜひ手に取ってみてください。

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