【大河ドラマ解説】豊臣兄弟!第3話「決戦前夜」|父の仇と草履取りの真相

第3話解説

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第3話が放送されました。
今回は、桶狭間の合戦直前という非常に重要な回。

物語では

  • 秀吉の父の謎
  • 城戸小左衛門との因縁(仇討ち)
  • 有名な草履取りエピソードの登場
  • ラストに徳川家康が登場

と、今後の展開につながる伏線が多く描かれました。

史実と照らし合わせながら整理していきます。


秀吉の父は史実ではほぼ不明

ドラマでは、父・八右衛門の仇として城戸小左衛門が登場します。
しかし、そもそも秀吉の父の正体は歴史的にほとんど分かっていません。

秀吉は百姓から関白にまで出世したため、後世に

  • 父は高貴な血筋だった
  • 母が日輪の夢を見て懐妊した
  • 父は武士だった

など様々な“創作的な説”が生まれました。

「太閤素生記」では織田信秀に仕えた足軽だったが負傷し帰農した、という記述があります。

つまり今回の「父の仇討ち」設定は完全にドラマオリジナルと考えてよいでしょう。


城戸小左衛門は実在の猛将

敵役として描かれる城戸小左衛門ですが、この人物自体は史実に存在します。

  • 織田信長の側近「六人衆」
  • 武芸に優れた「槍三本の人数」

に数えられる実力者です。

ドラマでも、稽古で秀吉・秀長を圧倒する姿が描かれ、史実のイメージ通り「武の怪物」として演出されています。

ここまで強い相手を設定したのは、兄弟が“力ではなく知略で勝つ”流れを作るためでしょう。


草履取りエピソードの元ネタは江戸時代の創作

今回登場した有名な草履取りの場面。
元になっているのは「絵本太閤記」のエピソードです。

史実としてはかなり疑わしい話で、

  • 秀吉を英雄化するための後世の創作
  • 江戸時代の講談・軍記物が出典

と考えられています。

ドラマではそこにさらに秀長の機転を加え、

「雨が降りそうなので草履を守っていました」

というオリジナル要素を入れていました。
秀長の頭の良さを自然に見せる上手い脚色ですね。

緊張感の強い回の中で、唯一ほっこりできる場面でした。


ラストに登場した徳川家康

今回の終盤で、ついに家康が姿を見せました。
桶狭間の戦いを描くうえで欠かせない人物です。

ここから物語は、

  • 信長 vs 今川義元
  • 秀吉兄弟の初陣
  • 城戸との因縁

が一気に動き出していきます。


次回はいよいよ桶狭間

兵力差は圧倒的に不利。
家臣たちも絶望する中、信長は奇襲を決断します。

そして秀吉・秀長兄弟は、戦国の世界で本格的に生きていくことになります。

城戸小左衛門への仇討ちはどう描かれるのか。
次回が最大の山場になりそうですね。


※補足

本記事は史料・研究・軍記物などをもとに構成しています。
史実には諸説あります。

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