2025年度 共通テスト日本史B 第6問 問3 解説
試験問題は大学入試センター公式サイトで確認できます。

時代背景(新聞と大衆文化の発展)
明治初年以降、新聞が各地で発行され始め、時局評論や新思想の紹介を行う媒体として成長しました。1870年には日本最初の日刊新聞として「横浜毎日新聞」が発行され、その後1880年代には政治を扱う大新聞と娯楽・社会事件を扱う小新聞が発展し、自由民権運動などの広がりを支えました。

解説たぬき
横浜毎日新聞は、日本初の日刊新聞(毎日刊行される新聞)じゃ

子たぬき
名前も「毎日」だもんね
大衆文化とメディアの変化(大正〜戦後)
大正・昭和にかけては、新聞に加えて漫画・映画・ラジオといった新しい大衆メディアが登場し、大衆文化が急速に発展しました。特にラジオは1930年代以降に普及し、満州事変やその後の戦時体制の中で国民への情報伝達手段として重要な役割を果たしました。
- 漫画:戦後に手塚治虫などが登場し、ストーリーマンガが普及。例:『鉄腕アトム』(1952〜68)。
- ラジオ:1925年放送開始、1926年にNHK発足。1930年代以降、情報媒体として普及。
- 新聞:大衆向けの記事や文芸欄の充実が大衆文芸を促進。

子たぬき
ぼくはブラックジャックが好きだよ

解説たぬき
ちなみに、日本最古の映画は、浅野四郎の短編映画『化け地蔵』と『死人の蘇生』じゃ。
戦時体制と検閲(昭和戦中)
日中戦争・太平洋戦争期には、政府による思想統制とマスメディアの検閲が強化されました。報道表現は制約を受け、メディアは戦時動員と国民統合の道具としての側面が強まりました。
問3の解答と理由
設問の並びは時期順(古い → 新しい)に並べる問題です。本文の時代対応は以下の通りです。
- Ⅲ:大正期 — 新聞の多様化と大衆文化の萌芽(新聞の発展、自由民権と大衆文化の発展)
- Ⅱ:昭和戦中期 — 戦時体制下での言論統制とメディア検閲の強化
- Ⅰ:昭和戦後 — 戦後の大衆文化の隆盛(手塚治虫などの登場)
したがって、正しい順序は:Ⅲ → Ⅱ → Ⅰ です。

参考文献
- 一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
- 大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
- 2026年版 共通テスト 過去問研究(数学社)
- 新課程 チャート式シリーズ 新日本史(門脇禎二)
- パラダイムシフトでおさえる日本文化史(田中結也)



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