2025年度 共通テスト日本史B 第6問 問1 解説
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時代背景
西郷隆盛と板垣退助は、版籍奉還によって主君との関係を失い、特権を徐々に奪われていった士族たちの不満を、海外遠征に活路を見いださせることで緩和しようとしました(征韓論)。しかし、大久保利通・木戸孝允がこれに反対したため、両者は政府を去ります。

版籍奉還は、大名に土地と人民を天皇に返してもらおうという政策じゃ
その後、西郷隆盛は不平士族に迎えられ、武力蜂起(西南戦争)を起こしましたが、徴兵令によって組織された近代的な官軍に鎮圧されました。これは、武士の時代の終わりを象徴する出来事です。

西南戦争は武士VS平民という構図だったんじゃ

ひとつの時代が終わるのは悲しいね
問1のあについて
西郷隆盛は1877年の西南戦争で自決しました。資料1の「読売新聞」(1877年8月25日)の記事にある「今は地に落て」という表現からも、西郷札の信用が失われたことが読み取れます。
したがって、問1のあは適当です。
時代背景(台湾総督府)
日清戦争に勝利した日本は、下関条約で台湾の領有権を獲得し、台湾を統治するために台湾総督府を設置しました。これにより、日本による殖民地支配が始まります。
問1のいについて
資料1の「朝日新聞」(1895年10月17日)の「総督府」とは台湾総督府を指します。朝鮮総督府ができるのは日露戦争後の1910年です。
したがって、問1のいは不適です。

時代背景(地租改正)
明治政府は、地租改正により土地所有を明確化し、地価に応じて地租を金で納めさせました。しかし、設定された地価が高かったため、1876年に大規模な地租改正反対一揆が起こりました。
問1のXについて
1877年、西南戦争が起こった時期に地租が3%から2.5%へ引き下げられています。
したがって、問1のXは適当です。
時代背景(松方財政)
松方正義はデフレ政策(松方財政)を進め、日本銀行を設立し、銀本位制を確立しました。これにより国立銀行は発券権を失い、普通銀行へ移行しました。
問1のYについて
銀兌換銀行券の発行は1885年であり、西南戦争(1877年)より後の出来事です。
したがって、問1のYは不適です。

兌換紙幣は、発行額と同額の銀貨と交換を保証された紙幣じゃ

金や銀をそのまま持ち歩くより楽ちんだね

いやいや、人は「紙」より「金」を持ちたがるもんじゃ。すぐに金貨に交換されてしまったよ。
参考・引用文献
- 一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
- 大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
- 共通テスト 過去問研究(数学社)
- 新課程 チャート式シリーズ 新日本史(門脇禎二)



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