2025年度 共通テスト日本史B 第5問(問2) 解説|本百姓・村請制・五人組の役割とは

第5問問2

2025年度 共通テスト日本史B 第5問 問2 解説

試験問題は大学入試センター公式サイトで確認できます。

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時代背景(江戸時代の村と年貢制度)

江戸時代、幕府や大名などの領主は村の自治をある程度認めつつ、村単位で年貢や諸役(さまざまな雑役)を賦課五人組ふかごにんぐみに編成され、年貢納入や犯罪防止に対して連帯責任を負わせる仕組みが取られていました。


本百姓体制とその維持

江戸時代の農村は主に家族経営の本百姓(田畑を所持し年貢を負担する農民)が中心でした。飢饉や天災が起こると本百姓は没落し、土地を失って貧困に陥ることがありました。

幕府や大名は、本百姓の減少=年貢収入の減少につながるため、本百姓体制を維持することを重要視しました。そのため、農家の没落や土地の流出を防ぐための規制を行いました。


問2の④について

結論:不適

幕府は本百姓を守り年貢基盤を安定させるために、次のような施策を行いました。

解説たぬき
解説たぬき

寛永の飢饉が起こったから田畑勝手作り・永代売買が禁止されたんじゃ

田畑永代売買禁止令でんぱたえいだいばいばいきんしれい:田畑の永久売買を原則禁止し、土地の流出を防ぐ。

解説たぬき
解説たぬき

実際には売買が横行したんじゃ

田畑勝手作りの禁でんぱたかってづくりのきん:本田畑に勝手に商品作物(例:木綿・菜種)を作ることを一時的に禁止し、食糧生産を優先させる。

分地制限令ぶんちせいげんれい:相続時の分割を制限して農家の零細化(規模が非常に小さくなること)を防ぎ、生産基盤の維持を図る。

これらはむしろ本百姓の没落を防ぐための措置であり、問2の④(本百姓の没落を推進する旨の記述)は資料と合致しません。したがって、問2の④は不適当です。

子たぬき
子たぬき

百姓にはこれからも頑張ってもらわないといけないからね

江戸の三大改革を時系列で整理!


五人組と村の統制

五人組は年貢徴収だけでなく、治安維持や年中行事の運営など村内秩序を保つ役割も担いました。これにより領主側は間接的に村の統治を行い、年貢の確保と地域安定を両立させました。


参考文献

・一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
・大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
・2026年版 共通テスト 過去問研究(数学社)
・新課程 チャート式シリーズ 新日本史(門脇禎二)

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