2025年度 共通テスト日本史B 第4問(問5) 解説|平氏政権から鎌倉幕府・戦国大名へ

第4問問5

2025年度 共通テスト日本史B 第4問 問5 解説

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■ 時代背景(平安末〜平氏政権)

保元の乱(1156)・平治の乱(1159)などの一連の争乱を経て、武士の政治的影響力が高まりました。特に平清盛は両乱で勢力を拡大し、強大な権力を掌握します。

解説たぬき
解説たぬき

平清盛は二つの乱を鎮めた立役者じゃ

清盛は現在の神戸に相当する大輪田泊おおわだのとまりを修築し、宋との交易(日宋貿易)を活発化させて経済基盤を固めました。

解説たぬき
解説たぬき

平清盛も藤原氏北家と同様に外戚の立場から権力を握ろうとしたのじゃ

子たぬき
子たぬき

目指すところは皆同じってわけか

■ 問5の①について

結論:不適

1150年代の戦乱で地位を高めたのは平清盛であり、清盛は日宋貿易を推進しました。
一方、勘合貿易(勘合を用いた日明貿易)は室町時代(足利義満の時代以降)の制度です。したがって問5の①は不適です。

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中世から近世への宗教と貿易の展開

■ 問5の②について

結論:不適

鎌倉幕府は武士社会の秩序維持のために、北条泰時らの下で御成敗式目(1232年)など独自の法体系を整備しました。御成敗式目はあくまで武家社会に適用され、朝廷の律令法を全面的に否定するものではありません。したがって「律令の効力を否定した」という表現は誤りで、問5の②は不適です。

鎌倉幕府と室町幕府の政治体制を徹底解説!

■ 時代背景(惣領制と南北朝の動揺)

鎌倉末〜南北朝期には、御家人の経済的疲弊や所領の細分化が進みました。惣領制そうりょうせい(一族の共同管理)が崩れると、嫡子単独相続ちゃくしたんどくそうぞくが広がり、血縁的結合から地縁的結合へと武士の結びつきが変化していきます。

解説たぬき
解説たぬき

嫡子単独相続は家督や所領を、複数いる子供のうち嫡子一人がすべて相続する制度じゃ。別名家督相続で、長男が全部相続しておったな

子たぬき
子たぬき

今でも跡取りを重視する家はあるよね

解説たぬき
解説たぬき

現代でも相続人全員が合意すれば、長男がすべてを相続することは可能じゃよ

■ 問5の③について

結論:不適

14世紀以降は惣領制が解体され、むしろ嫡子単独相続が一般化して地縁的結合が重視されるようになりました。したがって「血縁的結合が進んだ」という記述は誤りで、問5の③は不適です。

■ 問5の④について

結論:適当

応仁の乱以降、守護・管領の権威が衰え、守護代や国人、守護に代わる地域勢力から戦国大名が出現しました。したがって問5の④は適当です。

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■ まとめ(要点)

  • ① 平清盛は日宋貿易を推進 → 問5① 不適
  • ② 御成敗式目は武家法であり律令を全面否定したわけではない → 問5② 不適
  • ③ 惣領制の崩壊と嫡子相続の一般化により地縁化が進んだ → 問5③ 不適
  • ④ 応仁の乱後に戦国大名が台頭 → 問5④ 適当

参考文献

・一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
・大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
・2026年版 共通テスト 過去問研究(数学社)
・新課程 チャート式シリーズ 新日本史(門脇禎二)

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