【2025年度 共通テスト 日本史B 第3問 問3】渤海と高麗の関係
試験問題は大学入試センター公式サイトで確認できます。
この問題では、資料に出てくる「高麗(こうらい)」という語が、時代によって異なる国を指すことを見抜けるかがポイントです。
古代日本と東アジアの関係史(渤海・高句麗・高麗)を整理して読む必要があります。

時代背景:渤海とは?
渤海(ぼっかい)は、698年に高句麗の遺民と靺鞨(まっかつ)人によって建国された国で、現在の中国東北部から沿海州にかけて栄えました。
日本とは友好関係を築き、頻繁に使節を派遣しました。

解説たぬき
日本は渤海にも、はじめは従属国とみなしていたんじゃがな。仲良くなったのは唐の勢力が弱まってからじゃ
資料ごとの整理
それぞれの資料に登場する「高麗」は、時代によって指す国が異なります。以下の表で整理します。
| 資料 | 「高麗」の指す国 | 時代区分 |
|---|---|---|
| 資料1 | 高麗(こうらい) | 平安時代・宋との関係期 |
| 資料2 | 渤海(ぼっかい) | 奈良時代 |
| 資料3 | 高句麗(こうくり) | 隋・唐時代 |
| 資料4 | 高句麗(こうくり) | 古墳時代(南北朝期) |
各資料の要点
【資料1】「小右記」:宋の成立後(960年以降)の時期を反映しており、この「高麗」は朝鮮半島を統一した高麗(こうらい)を指します。

解説たぬき
高麗はのちにモンゴルに降伏し、元軍と一緒に日本に攻めてきたな
【資料2】奈良時代、日本と友好関係を築いた渤海(ぼっかい)の使節が登場します。

解説たぬき
日本は渤海を復活した「高句麗」と考えて「高麗」と呼んだそうな
【資料3】唐との関係が示されており、「高麗」は滅亡前の高句麗を指しています。
【資料4】古墳時代における倭と高句麗の関係を反映しています。

子たぬき
ややこしすぎる…
まとめ
各資料に登場する「高麗」は、時代によって意味する国が異なります。
その違いを読み取り、時代順に整理することが重要です。

参考文献
- 一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
- 大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
- 共通テスト過去問研究2026(数学社)
- チャート式 新日本史(門脇禎二)
- 日本史用語集(山川出版社)



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