【2025年度 共通テスト日本史B 第2問 問5】南蛮貿易と戦時下の生活
試験問題は大学入試センター公式サイトで確認できます。

第2問問5では、室町時代の南蛮貿易と、昭和時代の戦時下の生活という、時代の異なる二つのテーマが登場します。時代背景と設問ごとの解説を整理します。
問題の要約
「中世の禅宗寺院で砂糖を用いた菓子が普及し始めた背景」に関する下線部の理解を問う問題です。選択肢は、中国との交易・僧侶の役割・宗教文化の受容など、砂糖普及の要因に関する典型的説明になっています。要点は「砂糖が中国から輸入され、寺院(特に禅宗)を通じて技術・習慣が伝搬したため、菓子文化が定着した」という背景を押さえることです。
時代背景①:南蛮貿易
南蛮貿易は、16世紀半ば以降に始まった日本とヨーロッパ(主にポルトガル・スペイン)との交易です。鉄砲や火薬、キリスト教、ラテン文化などが伝来し、戦国時代の日本に大きな影響を与えました。
ポルトガル人は鹿児島に漂着後、日本各地に進出し、堺、平戸、長崎などを拠点に交易を行いました。この交易で砂糖や香料などの南蛮品が流入し、文化的な変化をもたらしました。

南蛮貿易の商人はキリスト教の布教が認められた地域にしか来なかったんじゃ

まさにキリスト教普及のための貿易だね
問5・(あ)の解説
資料や史実から、南蛮貿易によって砂糖が日本に伝わったことは確かです。カステラや金平糖などの菓子類はこの時代に伝来し、近世(江戸時代)に入って一般的に普及しました。したがって、問5の「あ」は正文(正しい)です。

砂糖は鑑真が持ち込んだという説もあるぞ
時代背景②:昭和時代と戦時下の生活
昭和前期、日中戦争が長期化すると軍需物資が優先され、民需品の供給が不足しました。これに対応して政府は物資を公平に配分するための制度—いわゆる「切符制(配給制)」—を導入しました。衣料や食料などが配給制となり、国民生活に大きな影響を与えました。

この切符で砂糖いっぱいちょうだい

切符があっても物資が足りてないんじゃ。あきらめるんじゃ

じゃあ闇市で買うよ
問5・(い)の解説
戦時体制下で切符制が導入された事実は明確であり、問5の「い」も正文(正しい)です。
まとめ
- あ:南蛮貿易で砂糖が伝わった → 正文
- い:戦時下に切符制が導入された → 正文

参考文献
- 一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
- 大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
- 共通テスト過去問研究2026(数学社)
- チャート式 新日本史(門脇禎二)
- 日本史用語集(山川出版社)



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