【2025年度 共通テスト日本史B 第2問 問3】平安時代の文化と政治
試験問題は大学入試センター公式サイトで確認できます。
第2問問3では、平安時代における宗教・文化の発展や貴族社会の特徴が問われました。本記事では、各選択肢の内容を時代背景とともにわかりやすく解説します。

時代背景:平安時代の三つの時期
平安時代はおおまかに次の3つの時期に分けられます。
- 前期:天皇中心の政治(桓武天皇・嵯峨天皇)
- 中期:藤原氏による摂関政治
- 後期:上皇による院政の時代
問題の要約
問3は、平安時代の生活文化(特に甘味や貴族文化)について、正しい知識と時代理解ができているかを確認する問題で、提示された選択肢の中から内容に誤りがあるものを選ばせる形式となっています。
① 密教の伝来と天台宗・真言宗の成立
平安時代初期、最澄と空海によって新しい仏教の流れが生まれました。
- 空海:唐から本格的な密教を持ち帰り、真言宗を開く。
- 最澄:天台宗を開き、のちに密教を取り入れる。
密教では、手に印を結び、真言を唱える加持祈祷によって現世利益を祈りました。貴族の間で信仰が広まり、宗教文化の中心となりました。
よって問3の①は正文です。

加持祈祷は国家の大事から個人の生活まで祈ることができたんだ

万能だったんだね。そりゃあ、広まるよ

② 建築様式の違い(寝殿造と書院造)
9世紀の平安貴族は優美な寝殿造の屋敷に住み、屏風や几帳、大和絵で飾られました。一方、15世紀の室町時代には禅の影響を受けた書院造が登場し、銀閣に代表される文化が広がります。
「違い棚」「ふすま」「明障子」などは書院造の特徴であるため、問3の②は誤文です。

寝殿造りは生活と儀式の場が同じだったのに対して、書院造は目的ごとに部屋がわかれていたんじゃ

書院造のほうが現代に近いね

だから年代は寝殿造りが先、書院造が後じゃな
③ 漢詩文と和歌文学の発展
平安初期には漢詩集の『凌雲集』『文華秀麗集』『経国集』が天皇の命で編まれました。
中期になると仮名文字が整い、『古今和歌集』(紀貫之ら編纂)をはじめとする和歌文学が発展します。
したがって問3の③は正文です。
④ 貴族の日記と記録文化
貴族たちは朝廷行事の作法を残すために日記を記しました。
代表的なものに、藤原道長の『御堂関白記』、藤原実資の『小右記』があります。
これらは儀式の先例を記録したものであり、問3の④は正文です。

この時代の和歌は男性は漢字を使って政務や儀式の記録を、女性はひらがなを使って私的な日記を書いていたのじゃ

だから紀貫之は女性のふりして日記を書いたのか。てっきりそういう趣味かと…
まとめ
この問題は、平安時代の文化と貴族社会の特徴を問う内容です。
天台宗・真言宗などの密教の成立、和歌や漢詩文の発展、貴族の日記文化、そして建築様式の違いなどを通して、平安時代における日本独自の文化形成を理解することが目的となっています。
- ① 密教(天台宗・真言宗) … 正文
- ② 建築様式(書院造の特徴) … 誤文
- ③ 漢詩・和歌文学の発展 … 正文
- ④ 日記文化(御堂関白記・小右記) … 正文
平安時代は、貴族社会の成熟とともに日本独自の文化が花開いた時代でした。

参考文献
- 一度読んだら忘れない日本史の教科書(山崎圭一)
- 大学受験 新標準講義 日本史探求(田中結也)
- 共通テスト過去問研究2026(数学社)
- チャート式 新日本史(門脇禎二)
- 日本史用語集(山川出版社)



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